カフェズライフ

地方でカフェ開業!ローカルカフェの最新経営術!

2017/03/05 【Blog】

カフェ開業スクールの「Cafe’s LIFE」です!
 
今回のブログは、ローカルカフェの最先端、岡山県真庭市を特集いたします!
今、総務省が推進する地方創生プロジェクトの一つである「地域おこし協力隊」が、注目を浴びているのはご存知でしょうか。
2009年に制度が発足。人口減少や高齢化が著しい地方において、地域外の人材受け入れや定住・定着する事で活性化を図ることを目的としている制度です。

 
その3年の任期を終え、その期間の中で地域に根を張り地元住民のコミュニティの場を作り上げ、カフェを通して見事にビジネスを確立したお店が、岡山県真庭市にあります。
岡山県北部にある真庭市と言えば醍醐桜や神庭の滝、蒜山高原と言ったメジャーな観光地でお馴染みの場所ですが、今回はその市庁舎のある勝山町の商店街や町並保存地区にいらっしゃるある方を尋ねてやってまいりました。




  
偶然にもこの日は「雛祭り」。
真庭市勝山町にとって雛祭りは春の風物詩。雛人形を見ようと町は多くの地元客や観光客で賑わっています。
そんな人波を抜けるように町並み保存地区の石畳の道を少しほど歩いて、右手の小川を越えた高台の場所にあるのが、目的地である「Nostalgie cafe ろまん亭」です。
元々はうどん屋だった空き店舗。ここを見事にコミュニティの場として作り上げたのが、大阪で複数店舗のカフェを経営されていた松尾敏正さんです。
(我々カフェズライフスタッフも昔からお世話になっています)


 
今回の目的は、人口減少が止まらない地方という場所で、カフェを通したビジネスモデルを作り上げた秘訣を伺うことと、リアルな現場をリサーチすること。
到着後、ろまん亭で松尾さんにそのお話をたっぷりと聞かせていただくことが出来ました!
 

 
松尾さんからカフェのお話を伺う中で、驚いた点を少しばかりご紹介します。
・家賃が破格の安さ
・営業時間は11時〜15時まで
・週4日営業(現在は週5日営業)
・料理は飲食未経験の奥様が担当
・地域食材をメインで使用し、問屋は使わず近所の商店から直接購入
 
料理の監修は、大阪時代のシェフクラスを何名も招聘され料理指導を賜ったとか。
また極力地元で食材を買うことで小さな商店にお金が落ち、食材も多くの方に知っていただくことで結果町全体に売上の好循環が生まれます。
提供するメニューの食材原価は上がりますが、固定費が安いことにより通常のFLRコストの考え方を超越したカフェ経営を実現されておられます。
ローカルカフェのポテンシャルと多くの可能性を感じ得ることができました。
 

 
 

2日目はまず、ろまん亭にて念願のランチ。
13時30分に到着しましたが、なんと店内は満席でウェイティングが常に3組いらっしゃるほどの盛況ぶり!

 
ランチメニューの画像はコチラです☆
↓↓↓



 
ランチメニューは常に4種類用意。
中でも最も売れるのは、「蒜山ジャージー牛の自家製ハンバーグ」 圧倒的な人気だそう!
「湯原 平飼い卵 あさひの輝き TKG」は、なんとご飯と卵がおかわり自由!地元の男子学生が大食い競争を始めるユニークなメニュー。
「おかみちゃんの豆カレー」のカレールーは、地元のお母さん方が真庭特産の青大豆「きよみどり」を使用して商品開発されたものだそうで、今では人気メニューの一つに!
「鶏肉のクリーム煮」は今月の月替わりメニュー。毎回松尾さんが食べたいものをメニューにピックアップしているそうですが、パスタを出した時が最も多く売れる、としっかりメニュー分析もされていらっしゃいました!
 

最後は、奥様との2ショット☆
 
 
その後、隣町の美甘(みかも)町にあるこれも空き家を活用したカフェを見学。名前は、町の名前を使って「micamo cafe」



驚くことにこちらは家賃が・・・ゼロ!!
数年前に約1000万円をかけて綺麗に改装されたにも関わらず、使用されるのは年1回の展示会のみ。勿体無い・・・!
これを聞きつけた松尾様が、地域おこし協力隊と共にカフェを立ち上げ地元住民のランチ場、そしてコミュニティになったそう。その後は地元の主婦の方々数名がお店を引き継ぎ運営をなさっておられるます。
数年何もなかったローカルエリアで、新たな雇用を創出するエネルギーにとても驚かされました。
 
 
さて、研修ツアーの締めくくりは、トップレベルの地域おこし協力隊による年に1回の合同研修会に参加。
真庭市勝山からさらに車で1時間走ったところにある新庄村で開催。
2会場で行われた研修会には、全国からおよそ100名の来場者が集結し、各地域で事業を起こしビジネスを成功されたOBや現役隊員による講演に熱心に耳を傾けておられました。
そこで気づいたこと、それは「食」を通した事業プランが最も多いということ。
事業を起こす上で大事と言われる3つの要素「社会性」「独自性」「経済性」を、バランスよくもたらすことができるのが食なのかもしれません。
松尾さんも1日目のトリとして登壇をされ、ご自身の実績と真庭市にかける想いをしっかりと伝えておられました。
 


 
 
2日間の研修を経て、カフェがもたらすことのできるシナジーは計り知れないという事を感じる事ができました。
少し車で走ればどこにでもいける日本において、ローカルカフェは今後もっと身近な存在になり得るものだと思います。
 
カフェズライフは、全国全域でカフェ開業を志す方を応援していくためのプログラムをたくさんご用意しています。
カフェオーナーを目指し、地域に根付いたカフェをやりたいと思われている方は、是非カフェズライフへお越しください。

 
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