カフェズライフ

焼き菓子でカフェを開こう!小さくはじめて、長く続けるための開業ガイド


 

焼き菓子が好きで、「いつか自分のお店を持ちたい」と思ったことはありませんか?
自宅でも作れる焼き菓子は、手軽な印象がありますが、お店として運営・経営するには知っておくべきポイントがたくさんあります。

 

焼き菓子が好きで、「いつか自分のお店を持ちたい」と思ったことはありませんか?
クッキーやフィナンシェなど、自宅でも気軽に作れる焼き菓子は、初心者でも始めやすいイメージがありますよね。

 

でも実際に「お店として運営する」となると、必要な許可や資格、開業資金、売上の仕組みなど、しっかり知っておきたいことがたくさんあります。

 

この記事では、焼き菓子専門店(ベイクドカフェ)としての独立・開業を目指す方に向けて、準備から運営のポイントまで丁寧にご紹介します。
「小さく始めて、自分らしく続けたい」と思っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
 

 

1. 焼き菓子屋(ベイクドカフェ)の魅力と強み

クッキーやフィナンシェ、パウンドケーキなど、どこかほっとする焼き菓子。
「誰かの一日に、小さな幸せを届けたい」そんな想いから、焼き菓子屋を始める人が増えています。
 
焼き菓子は、日持ちしやすくてギフトにもぴったり。
しかも、自分らしいお店のスタイルで始めやすいのも、大きな魅力です。
 
ここでは、焼き菓子屋(ベイクドカフェ)を開くときに知っておきたい3つの強みを紹介します。
 

 

1. 贈り物にも喜ばれる

焼き菓子は、日持ちがするので、ギフトや手土産にとても選ばれやすいお菓子です。さらに、素材やレシピにこだわって「このお店でしか買えない味」をつくることで、「また買いたい」と思ってもらえるお客様がどんどん増えていきます。

 

たとえば…
・フランスの伝統菓子「フィナンシェ」や「マドレーヌ」
・日本らしさを感じる「抹茶クッキー」や「ほうじ茶サブレ」

 

など、定番の味から少し個性のある商品までそろえると、贈る人ももらう人も楽しめます。

 

「手作り感があって、パッケージもかわいい」「日持ちするから贈りやすい」といった理由で、リピート客や口コミでの新規客が自然と増えていくのが焼き菓子屋さんの強みです。

 

 

2. 小スペース開業が可能&在庫ロスが少ない

焼き菓子は冷蔵や冷凍をしなくても、常温で保存できるものが多いため、生ケーキのように「今日中に売らないと!」という心配が少なく、商品がムダになりにくいのが特徴です。

 

また、一度にたくさん焼いておく「バッチ生産」という作り方ができるので、時間や手間を減らしながら、いろんな種類を効率よく用意することができます。

 

お店の広さもそれほど必要ありません。カフェスペースがなくても、テイクアウト専門の小さなお店や、住宅街の一角にあるようなスペースでも始められます。

 

そのぶん、家賃や人件費などの固定費を抑えて経営できるので、初めての開業にもぴったりです。

 

 

3. ストーリーで差別化しやすい業態

焼き菓子は、味や見た目だけでなく、「どんな想いで作られているか」や「素材へのこだわり」といったストーリーを伝えやすいお菓子です。
そのため、お店の世界観や価値観を表現するのにとても向いている業態です。

 

たとえば…
・「祖母から受け継いだレシピで焼き上げています」
・「地元の農家さんから届く新鮮な卵を使っています」
・「子育て中のママでも安心して食べられる、無添加のクッキーです」

 

こんなふうに背景にストーリーがあると、お客様は「このお菓子を買いたい」という気持ちに加えて、
「この人から買いたい」「応援したい」という気持ちが生まれます。

 

また、ストーリーはSNSやお店のPOP、商品ラベルなどを通して伝えることができるので、販促ツールとしてもとても効果的。
写真映えする焼き菓子に、言葉のチカラを加えることで、より強い印象を残すことができます。

 

さらに、こうした想いのあるブランドは、口コミで広がりやすく、ファンになってくれるお客さま(リピーター)を育てやすいのも大きな魅力です。

 

 

2. 焼き菓子屋開業に必要な資格・手続き(具体的に)

焼き菓子屋さんを開業するには、いくつかの資格や手続きが必要です。
ここでは、初めての方でも分かりやすいようにポイントをまとめました。

 

食品衛生責任者

焼き菓子屋を始めるには、まずお店に「食品衛生責任者」を1名置く必要があります。これは保健所が定める基本ルールで、調理や製造に関わる事業者すべてに必要な資格です。
取得には1日(約6時間)の講習を受けるだけでOK。調理師免許などをすでに持っている場合は、講習が免除されるケースもあります。

 

菓子製造業の許可

自分のお店や工房で焼き菓子を作って販売するには、保健所から「菓子製造業」の許可を受ける必要があります。
申請後、保健所の職員が設備のチェックに訪れます。キッチンには手洗い場が設けられているか、換気は十分か、虫やネズミが入らない構造になっているかなど、衛生面での基準を満たしているかどうかが審査されます。
許可を取得してはじめて、製造・販売が可能になります。

 

飲食店営業許可

もしお店の中にカフェスペースをつくり、その場で焼き菓子やドリンクを提供したい場合は、「飲食店営業許可」が必要になります。
この許可を受けるには、客席があることやトイレが設置されていることなど、イートイン営業に求められる条件を満たしていなければなりません。
一方で、テイクアウト専門店として営業する場合は、この許可は不要です。

 

食品表示法への対応

焼き菓子を袋詰めして販売する場合には、食品表示法に基づいたラベル表記が義務づけられています。
原材料やアレルギー表示、賞味期限、保存方法、製造者の氏名や所在地など、すべて正確に記載する必要があります。
とくに、ギフト商品やオンライン販売で全国発送を行う場合は、商品の信頼性や安全性を伝える重要なポイントとなります。表示ミスがあるとトラブルや回収の対象にもなり得るため、注意が必要です。

 

 

2. 焼き菓子店ならではの注意点・失敗しやすいポイント

焼き菓子店は、比較的はじめやすい業態ですが、そのぶん見落としやすい落とし穴もあります。

 

実際にお店を開いてみると、「なかなか売れない…」「思ったより利益が残らない…」と悩む方も少なくありません。

 

でも、事前に気をつけるべきポイントを知っておけば、そうした失敗をしっかり防ぐことができます。

 

ここでは、開業前にぜひ知っておきたい焼き菓子店ならではの注意点を、わかりやすく紹介します。

 

1. 似たようなお店が多いからこそ、自分だけの強みが必要

焼き菓子は、パンやケーキに比べて作るための技術や設備のハードルが低いため、始める人が多い分、まわりにライバル店もたくさんあります。

 

そのため、ただ「おいしいだけ」では、なかなかお客様に選んでもらえません。
安さで勝負しようとすると、材料費や人件費がかさんで、思うように利益が出なくなることもあります。

 

だからこそ、他のお店と違う“自分だけの魅力”をはっきり伝えることが大切です。

 

2. 賞味期限に甘えた在庫過多

焼き菓子はたしかに日持ちするものが多いですが、だからといって「たくさん作れば安心」というわけではありません。

 

特に、季節限定の商品やイベントに合わせた商品を出すことが多い焼き菓子屋さんでは、売れ残ってしまうと「気づいたら賞味期限が切れていた…」ということも起こりがちです。

 

だからこそ、
・どれくらい売れるかをしっかり予想してから作る
・商品の回転状況をこまめにチェックする
・ロスを防ぐための“仕組み”をあらかじめ考えておく

 

このような工夫が、ムダな廃棄を減らして、利益を守るポイントになります!

 

3. 流行に合わせた新しいお菓子も大切

スイーツの世界では、「バスクチーズケーキ」や「塩キャラメル」、「低糖質スイーツ」や「米粉を使ったお菓子」など、定期的にトレンドが生まれます。
 
焼き菓子屋さんでも、ずっと同じ商品だけを置いていると、新しいお客様が来にくくなったり、常連さんが飽きてしまったりすることもあります。
 
だからこそ、定番の人気商品は大切にしつつ、「今、話題の素材」や「季節のフレーバー」を使った限定商品や新しいメニューにもチャレンジしていくことが大切です。
 
小さな変化でも、「新しい!食べてみたい!」と思ってもらえるきっかけになります。
 
トレンドを上手に取り入れることが、お客様を飽きさせず、売上を伸ばすポイントです。
 

 

3. 意外と稼げる!焼き菓子業界のリアル

「焼き菓子って、あんまり利益が出なさそう…」
そんなふうに思っている方も多いかもしれません。

 

でも実は、焼き菓子は工夫次第でしっかり利益を出せるビジネスです。

 

日持ちする・ギフト需要が高い・いろんな場所で販売できる
そんな焼き菓子ならではの特性を活かすことで、安定した売上と収益をつくることができます。

 

2. ギフト需要を取り込めば、売上アップにもつながる

焼き菓子はちょっとした贈り物や手土産としてとても人気があります。
とくにギフト用に選ばれると、1回の購入金額が2,000円〜5,000円くらいになることも珍しくありません。

 

さらに、リボンや可愛いラッピングをしたり、メッセージカードを添えたりといった「贈り物としての特別感」が出せるサービスがあると、「大切な人へのプレゼントにちょうどいいお店」として選ばれやすくなります。

 

つまり、ギフト対応ができるだけで、お客様の購入単価がぐんと上がりやすくなるんです。

 

2. お店の外でも売るチャンスがたくさん!

焼き菓子屋さんは、お店の中だけじゃなく、いろんな場所で商品を販売できるチャンスがあります。

 

たとえば…
・百貨店や駅ビルの期間限定イベントに出店する
・地元のマルシェやお祭りに参加する
・ふるさと納税の返礼品として全国に発送する
・カフェやホテルに向けてオリジナル商品をつくって卸す(OEM)

 

など、固定のお店以外でも売上をつくる方法がたくさんあるのが魅力です。

 

こうした“外での販売”を取り入れることで、お店の売上が少ない時期でもカバーできるようになり、経営が安定しやすくなります。

 

 

4. 業界トレンドと成長の背景

焼き菓子業界は、じつは今、とても追い風の流れに乗っています。
その理由は、「ギフト文化」や「SNS映え」など、今のライフスタイルと相性がいいから。

 

さらに、健康志向や地域志向の高まりによって、素材へのこだわりや地元とのつながりも重視されるようになり、小さな焼き菓子屋さんでもファンを増やしやすい時代になってきました。

 

ここでは、そんな焼き菓子業界を支える「追い風」=成長の背景を、わかりやすく紹介します。

 

1. 贈り物文化が根づいている

季節のごあいさつ(お歳暮・お中元)や、誕生日、ちょっとした手土産など、「焼き菓子を贈る」という文化は日本にしっかり根づいています。
この安定したギフト需要があることで、焼き菓子屋さんはリピーターがつきやすく、売上も安定しやすいんです。

 

2. SNSで話題になりやすい

焼き菓子は見た目もかわいく、ラッピングや箱もおしゃれなものが多いので、InstagramやTikTokなどのSNSでとても映えます。
「かわいい!」「美味しそう!」と投稿されやすく、自然とお店の宣伝につながるのも今の時代にぴったりです。

 

3. 素材へのこだわりを求める人が増えている

最近は、「オーガニック」「無添加」「グルテンフリー」など、安心して食べられるお菓子を選びたい人が増えています。
体にやさしい素材を使った焼き菓子は、そうしたお客様にとって魅力的で、他のお店と差をつけやすいポイントにもなります。

 

4. 地域とのつながりがつくりやすい

焼き菓子は、地元の卵や小麦粉、果物などを使った「地産地消」の商品をつくりやすいのも特徴。
観光地や道の駅などでの販売や、「ご当地素材を使ったコラボ焼き菓子」など、地域の活性化にも貢献しやすい業態です。

 

 

最後に|「好き」をカタチにできる焼き菓子屋という選択

焼き菓子屋は、自分の「好き」や「こだわり」をお客様に届けられるお仕事です。
小さなお店から始められて、贈り物や手土産にも選ばれる人気の業態。

 

あなたの焼いたお菓子が、誰かのうれしい時間になる。
そんな毎日を、自分の手でつくっていけます。

 

「お菓子が好き」「いつかお店を持ってみたい」
そう思ったことがあるなら、焼き菓子屋はきっとぴったりの働き方です。

 
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