カフェズライフ

自宅カフェの開業ガイド!必要な資格・条件・成功事例まで解説

2025/02/13 【Blog】

 
最近、おうちカフェや自宅カフェという言葉をよく耳にしませんか?
自宅の一部をカフェのように整えて、お気に入りのコーヒーやお菓子を楽しむ——
それだけで、日常が少し特別なものになります。
 
また、「できるだけ開業資金を安く抑えたい」「リスクを減らして開業したい」といった理由などから、自宅でのカフェ開業が注目を集めています。
しかし、自宅カフェは、通常の店舗の開業準備とは異なる部分が多いので注意が必要です!

 

ここでは自宅でカフェを開業したいと考えている人に向けて、必要な手続きや注意点、開業準備にわかりやすく解説します。自宅カフェ開業を考えている人はぜひ参考にしてください!

 

 

1. 自宅カフェとは?自宅でカフェ開業するメリット・デメリット

自宅カフェとは、自宅の一部を活用してカフェ営業をするスタイルのことです。
リビングや使っていない部屋をカフェスペースにすることで、比較的手軽に自分のお店を持つことができます。
自由度が高く、自分らしいお店づくりがしやすいのが特徴です。
 

 

メリット1. 費用を抑えて開業できる

自宅カフェの一番のメリットは、コストを抑えて気軽に始められることです。
普通のカフェを開業しようと思うと、物件を借りるだけで数十万〜数百万円、さらに内装工事や設備投資をすると、開業資金は500万〜1000万円くらいかかることがあります。
特に水道やガス設備の工事が必要な場合は、想定よりも改装費が高くなることがあります。
 

その点、自宅カフェなら家賃がかからず、改装費も最小限で済むので、かなり低コストでスタートできます。
例えば、リビングの一部をカフェスペースにしたり、使っていない部屋を改装したりすれば、設備や家具を整えるだけで50万〜300万円くらいの予算で開業できることが多いです。
キッチンがすでに整っていれば、もっと安く抑えられることができます。

 

さらに、開業後のランニングコストがぐっと抑えられるのもポイントです。
普通のカフェだと毎月の家賃が数十万円かかりますが、自宅カフェなら家賃ゼロ。その分、利益を出しやすくなります!
光熱費や食材費などを考えても、毎月10万〜30万円くらいで運営できるので、小さく始めても十分やっていけます。
 

 

メリット2. 自由なスタイルで運営できる

自宅カフェの大きな魅力は、自分のライフスタイルに合わせて、好きな時間に、好きなスタイルで働けることです。
無理なく、自分のペースで運営できるので、暮らしと仕事のバランスを取りながらカフェ運営ができます。

 

例えば…
週末だけ営業する「副業カフェ」
平日は会社員として働き、土日だけカフェを開くスタイル。

 
朝の時間だけの「モーニングカフェ」
午前中だけ営業して、午後は自由な時間に。

 
育児と両立する「ママカフェ」
子どもが学校に行っている間だけ営業し、家族の時間も大切に。

 

このように、本業と並行しながら副業として気軽に始めたり、小さく始めて将来の独立に向けて準備したりと、自分サイズにカフェ開業を始めることができます。

 

さらに、家が仕事場で通勤時間がゼロだから、その分仕込みやメニュー開発、経営の工夫に時間をかけられます。

 
働き方がどんどん多様になっている今、自宅カフェは「自分らしく生きる」選択肢のひとつです。

 

 

メリット3. 自分らしさを表現できる

どんなカフェにするか、どんなメニューを出すか、どんな空間を作るか——それらすべてが自分らしさの表現です。
趣味やこだわりをカフェという形で発信し、訪れた人に喜んでもらえることは、大きなやりがいにつながります。

 

自宅カフェは、単なる「カフェ」ではなく、自分らしく生きるためのライフスタイルそのものです。
好きなことを仕事にし、心地よい空間を作り、人とつながることで、毎日がより豊かに、幸せなものになります。

 

「いつかカフェを開いてみたい」と思っているなら、まずは自宅の一角を整え、家族や友人を招いてみることから始めてみましょう!
 

 

デメリット1. 立地により集客が左右される

自宅を改装してカフェを開業する場合、立地を自由に選べないため、集客に影響が出る可能性があります。住宅街にある自宅カフェは、人が集まりにくく、ターゲット層が少ないと集客に苦戦する場合があります。そのため、SNSやブログを活用したPR、リピーターを増やすための施策が必要になります。

 

デメリット2. 近隣トラブルのリスクがある

近隣住宅とのトラブルの可能性が発生する可能性があります。特に住宅密集地では注意が必要です。近隣の交通に影響を与えてしまったり、飲食店の営業に伴うニオイや煙、会話の騒音などが原因で、トラブルにつながってしまったりすることがあるので注意しましょう。

 

2. 自宅カフェ開業に必要な資格とは?

1. 食品衛生責任者

カフェを開業するにあたってまず必要なのが「食品衛生責任者」の資格です。
これは、飲食店を運営する全ての店舗において、必ず取得しなければならない資格です。
取得方法はとても簡単で、自治体が主催する1日の講習を受講するだけで資格が認定されます。

 

2. 防火管理者

店舗の規模や構造に応じて「防火管理者」の資格が必要です。
この資格は、消防署が主催する講習を2日間程度受けることで取得できます。

 

小規模な自宅店舗でも、火気を使う場合や複雑な構造の店舗では必要となることがあるため、事前に地元の消防署に相談しましょう。

 

2. 自宅に飲食店を開業できる条件

自宅でカフェや飲食店を開業するには、事前に必要な条件をしっかり確認することが大切です。
用途地域や施設基準を知らずに準備を進めてしまうと、「営業許可が下りない」「予想外の工事費がかかる」 などの問題が発生し、開業が難しくなる可能性があります。

 

まずは、自宅で飲食店を開業できる条件をしっかり確認しましょう。
意外と見落としがちなポイントがあるので、しっかり確認し準備を進めていきましょう!

 

 

飲食店を開業できる用途地域を選ぶ

まず、自宅のある地域が飲食店の営業に適しているかを確認しましょう。

 

用途地域とは?
土地の利用目的に応じて分類されたエリアのことを指し、都市計画法に基づいて13種類に分けられています。
このうち 「工業専用地域」以外の12種類の地域では飲食店の開業が可能です。

 

しかし、用途地域ごとに制限が異なるため、開業予定の自治体のルールを事前に確認することが大切です。
開業を計画している地域が、飲食店の営業が可能なエリアかどうか、必ず自治体の公式サイトなどでチェックしておきましょう!

 

 

保全対象施設の制限を確認する

開業を考えているエリアに 保全対象施設(学校・病院・図書館など)があるかどうかも確認しましょう。
これらの施設の近くでは、一部の飲食店(特にバーや夜営業のある店舗)が営業できない場合があります。

 

事前に自治体の公式サイトで保全対象施設の位置をチェックし、飲食店の営業が可能かどうか確認しておくことが重要です。

 

飲食店の施設基準を満たす

飲食店として営業するには、保健所が定める施設基準をクリアする必要があります。
基準を満たしていないと営業許可が下りず、開業できません。

 

特に 店舗と住居の分離と厨房設備の条件などが厳しく設定されているため、事前にチェックしておきましょう。

 

戸建ての場合

・上下分離型(1階をカフェ、2階を住居):カフェスペースを広く確保できます
・縦割り型(建物の前をカフェ、奥を住居):プライベートと仕事のメリハリをつけやすいです

 

マンションの場合

・住居専用マンションでは 営業が制限されていることがあるため、契約条件を確認しましょう
・内装工事をする前に、貸主や管理会社の許可を得ることが必須です

 

厨房設備の基準

・2槽式シンクの設置(食材と食器を分けて洗うため)
・手洗い設備の設置(調理場とは別に従業員用の手洗い場が必要)
・内装材や床材の基準をクリアする(衛生的で掃除しやすい素材が必要)

 

厨房設備の詳細な基準は自治体ごとに異なるため、開業前に保健所へ相談しましょう!

 

 

3. 自宅カフェを開業した卒業生カフェ紹介

1. cafe ciboulette


 

店名:cafe ciboulette
住所:大阪府枚方市東香里3-2-20(東香里バス停すぐ)
営業時間:11:00~17:00 (定休日:月・火曜日)
Instagram:@cafe.ciboulette_

 
こちらのお店は、東香里の住宅街にある小さなcafe『cafe ciboulette』です。
 
栄養士のオーナーさんが作るご褒美ランチがとても人気です。
月替わりのワンプレートのランチはオーダーメイドのお皿でなんと2段づくり!
上下でメインと副菜がわかれており、食べる前からワクワクします。
プレートを開けると色とりどりの季節の食材を採り入れた副菜が、丁寧に盛り付けられていました。

 

おすすめスイーツはシフォンケーキ
バニラビーンズの香り豊かなふわふわしっとり食感がとても美味しいスイーツです。

 

2. nanara22


 

店名:nanara22
住所:大阪府東大阪市吉田5-2-13
アクセス:河内花園駅より徒歩約5分
Instagram:@_nanara_22_

 
こちらは、去年9月にご実家を活用したキッチン付きレンタルスペースカフェです。
地域の方々や、レンタルスペースを利用される方、またそのお知り合いが集まり、自然と会話が弾む明るい空間のカフェです。

 

フルタイムでカフェをやるのは体力的に不安があったそうですが、レンタルスペースという形なら自分のペースで続けられて、地域の人やカフェを目指す人を応援する場も作れると思い、開業されました!
さらに、「両親が残した実家を有効活用したい」という思いも重なり、実家でレンタルスペースカフェをスタートされました!
 

nanara22のオーナーのインタビュー記事はこちら ▶︎


 

 

まとめ:自宅カフェを成功させるために

自宅カフェは、低コストで始められ、自分のライフスタイルに合わせた運営ができる開業スタイルです。
しかし、通常のカフェ開業とは異なり、法律や物件の条件、運営の工夫などをしっかり考えることが大切です。

 

開業前にしっかり準備をすることで、無理なく長く続けられる自宅カフェが実現できます。
まずは 「どんなカフェにしたいか?」 を明確にし、自分に合ったスタイルを見つけていきましょう!

 

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